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2024.04.17
今週のロビー花台
2022年01月21日
今週のスポーツリハビリ

男子中学3年生、陸上部(長距離)。約1年前より左足底部に違和感を認めていたが、特に治療することなく様子をみていたようです。しかし昨年10月頃より練習量の増加に伴いはっきりとした痛みが出現したため、令和3年10月25日当院を受診し左足底筋膜炎(足底腱膜炎)と診断され、リハビリ開始となった方です。

開始時所見として母趾の外反傾向や足部内側縦アーチの低下、腓腹筋・足部内在筋の筋出力低下、柔軟性低下を認め足趾屈曲位を呈していました。また左足底腱膜内側部の伸張痛・圧痛、歩行時痛(蹴り出し時)を強く認め、全く練習が行えない状態でした。

治療は先ず足底腱膜・腓腹筋・足部内在筋の柔軟性向上を目的に同部位の積極的なマッサージ・圧迫ストレッチ、足部内在筋の筋出力向上目的に自宅でのショートフットエクササイ

を指導致しました。その結果、2週間後には歩行時痛が消失し足部内在筋の筋出力向上も図れたためジョギングから再開しました。現在は練習量の制限もなく行えております。今後は高校に進学しバスケットボール部に入部したいという希望があったため、再発予防に加え敏捷性向上目的でアジリティートレーニングも積極的に行っていく予定です。

※ショートフットエクササイズは、近年足部内在筋を選択的にトレーニング出来るとして注目されています。タオルギャザー(足趾屈曲運動)よりも内在筋強化に効果的であるという報告もあります。扁平足や足関節捻挫などの足部疾患だけでなく、スポーツ障害や高齢者に対する介護予防法として実施されています。(野島ら:ショートフットエクササイズによる運動介入が動的内側縦アーチ高に及ぼす影響2017)

You-Ta medical fitness gym