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2021.06.18
2021年7月 診療日のお知らせ

膝が痛い

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半月板損傷

概要

半月板とは、膝関節の内側と外側にあるC型をした繊維軟骨板の組織で、衝撃を吸収するクッションの役割と膝関節を安定化する機能を持っています。半月板損傷は、膝を急激に捻ったりして生じる場合と、頻繁に関節に加わる負担によって生じる場合に分けられます。若い方では、スポーツ外傷によるものが多く、高齢者では加齢変化による半月板の変性断裂が多くみられます。

原因

スポーツなどでジャンプ時の着地や急な切り返しの動きなどが損傷の原因となりやすいです。また、加齢とともに変性して損傷を生じやすい状態になります。その為、40歳以降では、ちょっとした動作だけでも半月板損傷を起こす可能性があります。小児の半月板損傷は、先天的な円盤状半月板を持つことが原因で損傷する場合が多いです。

症状

  • ・膝を曲げたり、伸ばしたりすると痛みが生じる。
  • ・階段昇降時に異常な音がする。
  • ・損傷し関節に引っかかり感や、激痛を伴って動かせない。
半月板損傷を放置して慢性化すると、周囲の軟骨を傷つけて、変形性膝関節症の進行を早めるための原因となります。

検査・診断

レントゲン写真では、半月板自体を映し出す事は出来ません。症状の経過と徒手検査から、半月板損傷を疑えば、当法人ではMRI検査を行います。
MRI検査では靱帯損傷の合併の有無なども評価できます。
※赤色矢印が半月板損傷
MRI画像では、真黒い三角形の中に白い線として断裂を捉えることが出来ます。

治療

当法人の主な治療法は、保存療法と手術療法をおこなっております。
保存治療(対症療法)
  • Ⅰ、運動療法
    セラピストによる太ももの筋力訓練とストレッチをすることで、膝にかかる負担を軽減することを目指します。
  • Ⅱ、薬物治療
    消炎鎮痛剤や関節注射を中心とした、症状の緩和を目標とします。
手術療法
当法人では、内視鏡による半月板切除術と半月板縫合術を施行しております。半月板切除術ですと、入院期間は4日間です。半月板縫合術の場合ですと、手術内容により入院期間は個人差があります。内視鏡を直接、膝の関節内に挿入することにより、半月板損傷の処置だけでなく、軟骨損傷の程度やその他の所見も確認することが出来ます。
  • ① 膝に3か所、数ミリの傷で切開し、モニターを見ながら手術します。
  • ② プローベで、断裂部分を確認しています。
  • ③ パンチで断裂部分をトリミングします。シェーバ―で断裂部分を整えています。
  • ④ シェーバ―で断裂部分を整えています。
  • ⑤ 綺麗に整えれば半月板切除が終了です。
  • ⑥ 3か所の切開部分を一針ずつ縫合して、手術終了になります。

変形性膝関節症

概要

体重増加や加齢などの影響から膝の軟骨がすり減り、膝に強い痛みを生じるようになります。外傷なども関与しているといわれています。病状が進行すると歩行が困難になり、日常生活に支障がでることもあり、そのような場合には手術が検討されます。男性より女性に多いのが特徴です。

原因

加齢や肥満、膝への負担が大きい生活や仕事、若いころの膝への外傷(骨折、半月板損傷、前十字靭帯断裂)などがあります。日本人はO脚の人が多く、膝の内側に負担がかかります。内側の半月板が徐々にすり切れてしまい、クッションの役割を果たせなくなり、軟骨が摩耗し、すり減っていくことで発症します。

症状

  • ・歩き始めに膝が痛む。
  • ・椅子から立ち上がる時に痛い。
  • ・階段の昇り降りなどの動作が困難。
  • ・しゃがみこむ動作や正座が出来なくなった。
  • ・痛みで日常生活に支障が出てきた。
  • ・O脚が目立つようになってきた。

検査・診断

当法人では、立位による荷重位レントゲン検査をおこないます。レントゲン写真から関節の隙間を診て、重症度を分類します。関節の隙間には軟骨があり、軟骨がすり減ることは、症状の悪化を意味します。必要に応じて、CTやMRI検査を行う場合があります。

治療

保存治療と手術治療に分けられますが、保存療法で効果がない場合は手術療法が選択されます。
保存治療(対症療法)
  • Ⅰ、生活指導
    変形の進行を抑える為に、運動や食事などの生活習慣を指導し、関節へかかる負担の軽減を目指します。
  • Ⅱ、運動療法
    セラピストによる太もも周囲の筋力訓練とストレッチをすることで、膝にかかる負担を軽減し、変形の進行を抑えることを目指します。
  • Ⅲ、薬物治療
    消炎鎮痛剤や関節注射を中心とした、症状の緩和を目標とします。
当法人の手術治療では人工膝関節置換術(単顆置換・全置換)を行っております。
手術治療(人工関節単顆置換術(UKA))
適応は、変形が高度でない方で、膝の曲げ伸ばし(可動域制限)に問題がない方です。全置換術よりも術後の回復が早いです。必要な前十字靭帯などが術後の回復が早いです。必要な前十字靭帯などが軽度のスポーツもすることが可能です。
手術治療(人工関節全置換術(TKA))
膝関節全体が変形している場合は、全置換術を行います。痛みの原因になる部分を金属で覆ってしまうため、術後早期から膝痛の改善に大きな効果があります。また、O脚も改善され、歩き方も良くなります。術後リハビリを積極的に行い、3~4週間の入院期間で社会復帰を目指します。