男子高校1年生、バスケットボール部。左膝蓋骨下部痛が出現。練習量の増加とともに痛みが強くなったため当院受診。検査結果より左膝オスグッド・シュラッター病と診断され、リハビリ開始となった方です。
開始時は、脛骨粗面部の膨隆と圧痛、左腸腰筋、大腿四頭筋の柔軟性の低下を認め、膝伸展抵抗運動における疼痛の再現性もしっかり診られた。運動療法は1週間に一回実施した。初回治療時に大腿四頭筋と腸腰筋へのストレッチングを行い疼痛の軽減が図れたため、自宅でのセルフストレッチングを指導した。治療2回目後には、圧痛とともにジャンプ動作やダッシュでの疼痛も軽減されたため、練習を可能な範囲で再開してもらった。治療4回目後では、練習後に膝蓋骨上部の張り感を強く認めるとのことで、再評価を実施した。