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2024年の大型連休中の外来診療について
2021年11月26日
今週のスポーツリハビリ

女子小学6年生、バドミントン部。今年9月2日、陸上記録会で800mを走行中に右大腿後面部痛出現。9月6日に当院受診し右大腿部筋挫傷と診断され、リハビリ開始となった方です。開始時所見として、右大腿後面筋の皮下出血、筋の陥凹はありませんでしたが、同部位に筋硬結・圧痛・収縮時痛・伸張痛・歩行時痛を認めました。また、右下肢挙上テストが30°(反対側80°)と著明な制限を認めておりました。本症例は、9月18日の大会出場を強く希望されていた為、早期の復帰を目指し疼痛軽減目的で、損傷部に圧迫パッドを貼付し、筋の伸張ストレス軽減・治癒促進を促しました。治療は、まず除痛目的で大腿後面筋のリラクゼーションを実施。9月9日頃より伸張痛軽減認めた為、ストレッチングを開始しました。収縮時痛も消失した9月10日より荷重位でのスクワットやランジトレーニングを、9月12日よりアジリティートレーニングを実施し、練習へ復帰となりました。

9月18日の大会には希望通り出場できましたが、受傷前と比較し後方への素早いフットワークが十分に行えずシャトルに追いつかなかったとの訴えがあり、反応速度を高めるトレーニングを取り入れました。また並行して、再発予防目的でノルディックハムストリングス(ハムストリングスの伸張性収縮トレーニング)の指導を実施し完全復帰となりました。このトレーニングを練習に組み込んでいた選手のハムストリングの肉離れリスクは、50%程度低いという報告(Al Attarほか,2017)もあり、ハムストリングスの肉離れを繰り返しているという方は是非、実践なさってください。

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