女子高校2年生 sports:チアリーディング部
主訴:左膝の内側が痛い。
R4年3月中旬に自転車で転倒した際、左膝内側部が地面に接触し受傷。疼痛を認めるも軽減傾向にありましたが、4月25日、部活のリフト練習の際に、同部位がチームメイトと接触し再度受傷した方です。当日に当院を受診し左膝内側側副靱帯(以下MCL)損傷と診断され、Dr.指示のもと約1週間の安静後、5月2日にリハビリ開始となりました。
リハビリ開始時の所見として、左膝MCLに圧痛があり、腫脹、熱感、可動域制限を認め、外反ストレステストも陽性でした。また、屈曲動作にて疼痛が増強するため、歩容は片松葉を用いて、疼痛をかばうような歩容を呈していました。
治療はまず、下肢マッサージに加え、膝伸展位で行えるpatella settingや足関節底背屈運動などで腫脹軽減を図り、外反制動・内旋誘導テーピングやサポーターを用いてMCLへの伸張ストレスを避け、歩行や階段昇降などの生活指導を行うことで疼痛増悪を予防しました。徐々に疼痛・腫脹は軽減しましたが、MCL脛骨付着部に疼痛が残存していたため、パッドを用いて疼痛部位を圧迫し、組織の修復を促しました。