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2024.04.17
今週のロビー花台
2022年05月27日
今週のスポーツリハビリ

女子中学2年生  sports:バスケットボール部

主訴:右腰背部痛

ランニングを中心とした練習量の増加とともに痛みが強くなったため当院受診。検査の結果より第4腰椎分離症と診断され、リハビリ開始となった方です。治療方針として、骨癒合を妨げないようにコルセットによる装具療法と3ヶ月間運動禁止の指示がありました。腰椎分離症は、反復負荷による腰椎(関節突起間部)の疲労骨折であるため、リハビリの目的は疲労骨折に至る原因(アライメント不良や体の使い方などによる負担の増大)の改善を図る事が重要であると考えています。本症例の特徴は、体幹伸展動作時に下位腰椎のみで伸展動作を行い、この動作が分離症を惹起したと考えました。

また、右股関節内旋可動域の低下や腹横筋の筋出力低下も認めていました。これらに対して、①腹横筋トレーニング②正常な体幹伸展動作の練習を1週間に2回実施しました。また、自宅での腹横筋トレーニングも指導し、治療3回目には体幹伸展・回旋時の疼痛は軽減し、正常な伸展動作が獲得できました。3ヶ月後のスポーツ復帰を目指し、今後は下位腰椎だけにストレスがかからないうよう、ランニング時やバスケットボール時の動作改善を行い選手と共に再発予防やパフォーマンス向上に取り組んでいきます。なお、本症例のような思春期腰椎分離症では、早期発見・早期治療により骨癒合が期待できることが多いので、早めの受診をお勧めします。

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