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腰椎椎間板ヘルニア
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腰椎圧迫骨折
腰椎椎間板ヘルニア
概要
腰椎をつなぐクッション作用をもつ椎間板の中に存在する、髄核というゲル状の組織が外へ飛び出して、脊髄や神経を圧迫してしまった状態です。髄核が神経に当たると様々な症状を引き起こします。20~40歳代の男性に多く、喫煙や遺伝、仕事に対する姿勢が深く関与していると言われています。
原因
椎間板が飛び出してくる原因の一つとして、椎間板への強い圧力です。椎間板に大きな負担がかかるとクッションの役割をしている髄核が突出してきます。そして突出した髄核が神経に当たると様々な症状引き起こすのです。椎間板は加齢に伴う老化の過程で生じます。急に重い物を持ち上げる、中腰といった日常の動作、激しいスポーツなどの腰への負担がきっかけとなることが少なくありません。
症状
・腰が痛い(腰痛)
・お尻から足にかけて痛みや痺れがある。
・足の感覚が鈍く、脱力感がある。
・頻尿や閉尿、失禁などがある。
検査・診断
筋力検査や感覚検査などの神経的所見を診ます。その検査と画像検査を照らし合わせて診断します。画像検査といえばMRI検査です。ヘルニアの飛び出している場所、程度が判ります。また、ヘルニア以外の病気が判る場合があります。当院のMRI検査時間は約20分です。
治療
保存療法(対症療法)
①薬物療法・・・痛みなどの症状を和らげることを目的とします。
②運動療法・・・筋肉トレーニングやストレッチを行います。
③装具療法・・・腰椎コルセットなどによって腰を固定し、負担を軽減します。
手術療法
手術では、神経を圧迫しているヘルニアを摘出します。
さまざまな手術方法があり、病態により最適な術式を検討します。術式にもよりますが、当院での入院期間は2週間で社会復帰を目指しております。
・椎間板後方摘出術(LOVE変法) ・椎弓形成術 ・脊椎固定術など
腰部脊柱管狭窄症
概要
加齢により椎間板の変性が進み、腰椎周辺に骨棘(こつきょく)といった骨の棘を形成したり、靭帯が厚くなる事で、変形性腰椎症となります。前方からは椎間板、後方から骨棘と靭帯により神経に圧迫が加わることで下肢(両方の足)に痛みや痺れ、運動・感覚障害が生じます。50~70歳代の方に多くみられます。
原因
原因として最も多いものは、加齢に伴う腰椎の変形です。重いものを持つ、先天的に神経のスペースが狭い、などによっても腰部脊柱管狭窄症は引き起こされます。変形がすすむと神経のスペースが圧迫されることにより様々な神経症状を来たします。
症状
・歩いていると足の痺れが強くなる。
・腰痛や足の痛み、痺れのため長く歩けない。
・座ったり、しゃがむと楽になる。
・頻尿や残尿感、失禁が多くなってきた。
検査・診断
筋力検査や感覚検査などの神経的所見を診ます。その検査と画像検査を照らし合わせて診断します。画像検査といえばMRI検査です。ヘルニアの飛び出している場所、程度が判ります。また、ヘルニア以外の病気が判る場合があります。当院のMRI検査時間は約20分です。
治療
保存療法(対症療法)
①薬物療法・・・痛みなどの症状を和らげることを目的とします。
②運動療法・・・筋肉トレーニングやストレッチを行います。
③装具療法・・・腰椎コルセットなどによって腰を固定し、負担を軽減します。
手術療法
手術では、神経の圧迫を取り除く手術が行われます。
さまざまな手術方法があり、病態により最適な術式を検討します。術式にもよりますが、当院では入院期間は3週間で社会復帰を目指しております。
・椎間板後方摘出術(LOVE変法) ・椎弓形成術 ・脊椎固定術など
腰椎すべり症・腰椎分離すべり症
概要
正しく連なる腰椎の骨が、前方へ滑り出し、ズレることにより様々な症状を引き起こす病態です。腰椎すべり症は、背骨や椎間板などの加齢変化によって起こる「変性すべり症」と、成長期に患った腰椎分離症に続発する「分離すべり症」に分けられます。それぞれ出現する症状は腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症と同様の症状です。
原因
腰椎変性すべり症の原因の多くは、椎間板や靭帯、関節など腰椎を固定している組織が加齢とともに変性を起こし、それに伴って腰椎にズレ(すべり)が出現します。その結果発症したすべり症を「腰椎変性すべり症」と呼びます。腰椎分離すべり症の原因は、成長期(10~15歳)において、スポーツなどにより繰り返される腰へのストレスから、腰椎の後ろ側で関節を構成している椎弓が分離してしまい、腰椎の安定性が失われてズレが生じてしまった状態を「腰椎分離すべり症」と言います。
症状
・歩いていると足の痺れが強くなる。
・腰痛や足の痛み、痺れのため長く歩けない。
・座ったり、しゃがむと楽になる。
・頻尿や残尿感、失禁が多くなってきた。
検査・診断
筋力検査や感覚検査などの神経的所見を診ます。その検査と画像検査を照らし合わせて診断します。画像検査といえばMRI検査です。ヘルニアの飛び出している場所、程度が判ります。また、ヘルニア以外の病気が判る場合があります。当院のMRI検査時間は約20分です。
また、レントゲンの側面像にて、前屈時、後屈時を撮影することにより、背骨のズレの増大の有無を確認します。
治療
保存療法(対症療法)
①薬物療法・・・痛みなどの症状を和らげることを目的とします。
②運動療法・・・筋肉トレーニングやストレッチを行います。
③装具療法・・・腰椎コルセットなどによって腰を固定し、負担を軽減します。
・腰椎分離症に関しては、
スポーツを担当する理学療法士によるスポーツリハビリがあります。
手術療法
手術では、神経の圧迫を取り除く手術が行われます。さまざまな手術方法があり、病態により最適な術式を検討します。術式にもよりますが、当院では入院期間は3週間で社会復帰を目指しております。
・椎弓形成術 ・脊椎固定術など
脊椎圧迫骨折(脊椎椎体骨折)
概要
背骨の前方にある椎体が骨折した状態をいいます。交通事故や転落事故で受傷することもありますが、多くは骨粗鬆症を背景として、高齢者にみられる骨折です。少し重い物を持ち上げた際やいつの間にか生じていることがあります。複数個所に圧迫骨折が起こると、背中が丸くなり、身長が低くなるのも特徴です。
原因
高齢者に生じるほとんどが、骨粗鬆症によるものです。背骨は特に骨粗鬆症の影響を受けやすく、少しの衝撃や外力で椎体骨折を生じてしまいます。転倒や尻もちだけでなく、少し重いものを持ったなどでも骨折を生じてしまいます。
症状
・にぶい腰痛が続く、動くと激しい腰痛を伴う。
・寝返りや仰向けが痛くて出来ない。
・最近急に身長が縮んだ気がする。
検査・診断
単純エックス線写真で、脊椎椎体の変形の有無を確認することで確定診断ができます。MRI検査では新しい骨折と古い骨折の鑑別もできるため、より精密な診断が可能です。
当院のMRI検査時間は約20分です。
治療
保存療法(対症療法)
①薬物療法・・・痛みなどの症状を和らげることを目的とします。
②運動療法・・・筋肉トレーニングやストレッチを行います。
③装具療法・・・腰椎コルセットなどによって骨折が生じている場所を固定します。
手術療法
当法人では、経皮的椎体形成術(BKP)を行っております。BKPは背中に2ヶ所針を刺して骨セメントを注入する手術です。入院期間は2泊3日で社会復帰を目指しております。
・経皮的椎体形成術(BKP) ・脊椎固定術など