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2024.11.20
今週のロビー花台

手の痺れ・痛み、手が使いづらい

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手根管症候群

概要

指先の感覚や手の運動に重要な役割をする正中神経が障害されるため、しびれや痛みなどをきたす疾患です。
手根管は手首にある凹型のトンネル状の形態をした部分で、このトンネル内に正中神経や腱などが通っており、何らかの原因で圧迫されると症状が出現します。

原因

手首にある凹型のトンネル状の手根管という部分に正中神経が走行しています。正中神経は、親指から薬指の親指側にかけての感覚や親指の動きを司る神経です。この手根管が、何かしらの原因で圧迫され、炎症がおこることにより、症状が出現します。発症に関する要因として、妊娠、閉経、手の過使用、関節リウマチ、手首の骨折などがあります。

症状

  • ・小指以外の指先がジンジンしびれる。
  • ・明け方に、痛みやしびれが強い。
  • ・物を掴んだりつまんだりする動作がしづらくなった。
  • ・ボタンなどがかけづらくなった。

検査・診断

ティネル様サインやファーレンテストなどの検査をおこないます。当院では神経伝導検査をおこない、正中神経の手根管での神経障害を確認しています。必要に応じて、占拠性病変などの鑑別にX線像、超音波検査、MRI検査など画像診断を行う場合があります。

治療

保存療法(対症療法)
  • ・消炎鎮痛薬の内服
  • ・手根管に負担がかからないようなサポーターもしくは装具療法
  • ・生活指導
  • ・リハビリテーションによるリラクゼーション療法
手術療法
保存療法が無効もしくは、症状の強い症例や、手の筋肉委縮を認める場合は手術適応となります。
当法人では2泊3日の入院で、手術を行っております。

肘部管症候群

概要

上腕から前腕、指先に至るまで広く分布している尺骨神経に、障害が生じた場合に発症します。小指側のしびれや握力の低下などの症状がみられ、日常生活に支障がでます。大工さんなどのような、手に慢性的な負荷がかかる仕事に従事している方が多いです。

原因

肘部管とは、肘の内側にある尺骨、上腕骨の内側、繊維組織で構成されており、肘部管を走行する尺骨神経が圧迫されることで症状が出現します。
肘に慢性的な負荷がかかる力仕事により、変形性肘関節症となり発症する方が多いです。また、幼少期に肘を骨折したことがある方、野球や柔道といったスポーツをされている方なども原因となる場合があります。

症状

  • ・小指や薬指にピリピリしたしびれを感じる。
  • ・腕の小指側に痛みを感じる。
  • ・指先の細かい動作がしにくい。
  • ・手の筋肉が痩せて、手が変形してきた。

検査・診断

ティネル様サインや知覚障害、筋力低下などの検査をおこないます。当院では神経伝導検査をおこない、尺骨神経が肘部での神経障害を確認しています。必要に応じて、占拠性病変などの鑑別にX線像、超音波検査、MRI検査など画像診断を行う場合があります。

治療

保存療法(対症療法)
  • ・消炎鎮痛薬の内服
  • ・肘に負担がかからないようなサポーターもしくは装具療法
  • ・生活指導
  • ・リハビリテーションによるリラクゼーション療法
手術療法
保存療法が無効もしくは、筋力低下や知覚異常などの自覚症状の強い症例は手術適応となります。尺骨神経を圧迫している靱帯の切離やガングリオンの切除を行います。神経の緊張が強い場合には、骨を削ったり、神経を前方に移動する手術を行います。当法人での入院期間は2泊3日で、手術を行っております。

ばね指

概要

指に発症する腱鞘炎の一つです。指の付け根に炎症がおこり、痛みや腫れの症状が出現します。病状が進行すると、『ばね現象』と呼ばれる指が引っかかるような動作を伴います。日常生活や仕事などで指をよく使う方に多いです。また、更年期の女性に多いのも特徴です。

原因

腱は指を曲げるためにありますが、その動きを支える腱鞘があります。この腱鞘に何らかの原因で炎症が起きることで指の曲げ伸ばしが難しくなります。この炎症の原因でもっとも多いのが指先の使い過ぎです。また、男性より女性が多く、産前産後、更年期などの女性に多いです。

症状

  • ・指の付け根に痛み、腫れ、熱感がある。
  • ・朝方に痛みが強い。
  • ・指を伸ばそうとすると、カクンと急に戻る。
  • ・指が曲がったまま動かない(動かせない)。

診断・検査

指の付け根に腫脹や圧痛があり、ばね現象があれば診断は容易です。
保存療法(対症療法)
局所の安静や投薬、腱鞘内ステロイド注射などがあります。
手術療法
保存療法で改善しないときや症状が強い場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。
当院では日帰り手術をおこなっております。

ドケルバン病

概要

手首の親指側で起こる腱鞘炎の一つです。親指や手首を動かした時の痛み・親指側での腫れや押さえて痛いが主な症状です。妊娠出産期の女性や更年期の女性に多く生じます。また手の使い過ぎやスポーツ、指をよく使う仕事の人にも多いのが特徴です。

原因

腱は指を曲げるためにありますが、その動きを支える腱鞘があります。この腱鞘に何らかの原因で炎症が起きることで指の曲げ伸ばしが難しくなり、痛みや腫れが生じます。原因でもっとも多いのが手の使い過ぎです。また、男性より女性が多く、妊娠中の方や更年期などの女性に多いです。

症状

  • ・手の親指を動かしたり広げたりすると、痛みがある。
  • ・手首の親指側が腫れて、押さえると痛い。
  • ・物をつかんで動かすと、手首の親指側が痛い。

診断・検査

腫脹や圧痛があり、母指と一緒に手首を小指側に曲げると痛みがいっそう強くなることで診断します。

治療

保存療法(対症療法)
局所の安静や投薬、腱鞘内ステロイド注射などがあります。
手術療法
保存療法で改善しないときや症状が強い場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。当院では日帰り手術をおこなっております。