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2024年の大型連休中の外来診療について
2022年02月18日
今週のスポーツリハビリ

女子小学5年生、バスケットボール部。R3年11月17日の試合中、横へジャンプした際に右足を捻り受傷。同日に当院受診され右足関節外側靱帯損傷と診断。初診時は、右足関節腫脹・皮下出血・疼痛を強く認めており(Ⅱ度損傷)、歩行は患部をシーネ固定し両松葉杖使用にて完全免荷で行っていました。約3週間のシーネ固定後(R3年12月12日)、Dr.指示のもとサポーターを装着してリハビリ開始となった方です。リハビリ開始時の所見として、右外果周囲の腫脹、前距腓靭帯の圧痛・伸張痛、足関節可動域制限があり歩行時痛を軽度認めていました。治療は足部のモビライゼーションと可動域練習や筋力増強練習に加え、サポーターを装着した状態での荷重練習を可及的速やかに実施しました。

また、ジャンプやストップ時の安定性強化が捻挫予防に繋がるため、サイドステップ練習も取り入れました。本症例は、サイドステップ時に母趾球(足部内側)での踏ん張りが弱く重心の外方偏位(足部外側荷重)と、支持側の体幹側屈や骨盤の傾斜が起こっていたため、股関節・体幹機能の強化も行いました。現在は、患部の疼痛は落ち着いており、週1回のリハビリを行っております。練習ではパス回し・シュート練習は問題なく行えていますが、ステップから切り返し動作の瞬発力・敏捷性の低下を認めます。
足関節捻挫は比較的多くみられる外傷ではありますが決して軽視してはいけません。靱帯損傷後に十分な治療を行わず関節が不安定な状態でスポーツへ復帰すると、捻挫を再発してしまうだけでなく将来的に関節の変形に繋がる恐れもあります。私たちも、復帰時期の設定を慎重に行い再受傷がないように治療および指導を徹底していきたいと思います。

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