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今週のロビー花台
2021年10月16日
今週のスポーツリハビリ

女子小学5年生、バスケットボール部。R3年7月末にバスケの練習中、ダッシュからのストップ時に左大腿前面部痛出現。8月7日当院受診し、左大腿四頭筋筋挫傷と診断され、8月13日からリハビリ開始となった方です。

開始時の所見として、左大腿前面の皮下出血、筋の陥凹、筋硬結はありませんでしたが、同部位にはっきりとした圧痛・伸張痛・収縮時痛を認めました。また、膝屈曲制限(踵殿距離:4横指)と、両側の足関節背屈制限を認めていました。静的アライメントで、頭部前方位・腰椎後弯・骨盤後傾位(猫背姿勢)で後方重心を呈しておりました。動的アライメントのスクワットでは、さらに後方への重心移動が大きくなっていました。

今回の受傷は後方重心での急激なストップ動作により、大腿前面筋に強い遠心性収縮が加わった事が発症要因ではないかと考えました。

治療は、まず除痛目的にて大腿前面のリラクゼーションを実施。足関節の背屈可動域練習、骨盤前傾位を保持した状態での姿勢保持を徹底して行いました。さらに、スクワット練習では、ストレッチポールを用いて前方への重心移動を意識づけさせました。

リハ開始後3週間で、左大腿前面筋の伸張痛・収縮時痛は減少し、踵殿距離も0横指と改善認めましたので、ダッシュやターン動作練習を取り入れました。

現在は、バスケの練習も問題なく行えております。今後は、スポーツ特性に応じた、敏捷性向上・フィジカル強化を目指していきます。再受傷に加えて、成長段階に応じたアライメント修正・改善を図り、障害予防に努めていきたいと思います。

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