男子高校1年生、野球部(ピッチャー)。中学3年時の10月より右膝痛が出現し、他院にて治療を行なっていたようです。今年3月頃より更に疼痛増強し野球も困難となったため5月初旬に当院を受診し、オスグッド・シュラッター病と診断され、リハビリ開始となった方です。
レントゲン所見では脛骨粗面部の著明な剥離骨片を認め、Dr.よりリハビリ以外は、安静(一次的なスポーツ禁止)の指示も同時に出ました。
開始時所見として、脛骨粗面部のはっきりとした骨性隆起を触れ同部位の圧痛も強く、右膝関節屈曲制限(Ely-test陽性:大腿直筋の短縮テスト)も認めました。筋力に関しては、痛みが強く筋発揮が困難な状態でした。歩行や階段昇降時にも疼痛を認め、日常生活動作に支障をきたしていました。