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2024年の大型連休中の外来診療について
2021年09月06日
今週のスポーツリハビリ

男子中学2年生、野球部(ピッチャー、内野手)。

R3年6月上旬頃より練習量の増加とともに右足部痛出現。約2年前も同部位に疲労骨折の既往があり、以前と同様の症状であったことから心配になり数日後に当院受診,検査結果より右足舟状骨疲労骨折と診断され、リハビリ開始となった方です。開始時は、右足関節背屈制限・内反筋の筋出力低下があり、歩行時痛や圧痛を著明に認めておりました。また、アライメントに特徴的な所見があり 両側足部過回内・軽度の偏平足・大腿骨内旋位・体幹上部後方位(足部過回内に伴い膝関節外反位でKnee-in傾向)を呈しておりました。リハビリ開始後から2週間は、除痛目的にインソール処方・長母趾屈筋、足関節内反筋のストレッチを中心に実施。また、リハビリ以外は安静を指示。結果、腫脹・疼痛は激減し日常生活に問題はなくなりました。

疼痛軽減後は、再発予防とパフォーマンス向上を目的にインソール調整・足関節内反筋筋出力トレーニング・運動学習を実施しました。インソール調整では、足部過回内による膝関節外反位や歩行時の立脚中期前半相に改善点があり、載距突起部、舟状骨部を中心に内側アーチ部を調整しました。内反筋筋出力トレーニングではshort foot ex、荷重位での内反筋トレーニングを実施。そして、運動学習での、体幹・下肢の使い方を意識した状態での動作確認後、7月より練習再開し、徐々にレベルを上げていきました。今後は、インソールの調整を行いながらし、トレーニングや運動学習を通じて選手と共に再発予防やパフォーマンス向上に努めていきたいです。

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