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2022年09月24日
今月のスポーツリハビリ

女子高校2年生 sports:チアリーディング部

主訴:左膝の内側が痛い。

R4年3月中旬に自転車で転倒した際、左膝内側部が地面に接触し受傷。疼痛を認めるも軽減傾向にありましたが、4月25日、部活のリフト練習の際に、同部位がチームメイトと接触し再度受傷した方です。当日に当院を受診し左膝内側側副靱帯(以下MCL)損傷と診断され、Dr.指示のもと約1週間の安静後、5月2日にリハビリ開始となりました。

リハビリ開始時の所見として、左膝MCLに圧痛があり、腫脹、熱感、可動域制限を認め、外反ストレステストも陽性でした。また、屈曲動作にて疼痛が増強するため、歩容は片松葉を用いて、疼痛をかばうような歩容を呈していました。

治療はまず、下肢マッサージに加え、膝伸展位で行えるpatella settingや足関節底背屈運動などで腫脹軽減を図り、外反制動・内旋誘導テーピングやサポーターを用いてMCLへの伸張ストレスを避け、歩行や階段昇降などの生活指導を行うことで疼痛増悪を予防しました。徐々に疼痛・腫脹は軽減しましたが、MCL脛骨付着部に疼痛が残存していたため、パッドを用いて疼痛部位を圧迫し、組織の修復を促しました。

 

現在、疼痛は軽減し歩容も改善してきたので、再受傷予防を目的にトレーニングを行っています。内容としては膝関節の安定化を目的に、靱帯の力学的強度を高めるためのチューブexや、膝外反を制動するための殿筋群exなどを実施しており、状態に応じてCKCトレーニング、ジャンプ動作練習と進めていく予定です。

今後はsports復帰に向けリハビリを行っていきますが、チアリーディングはジャンプやタンブリングが多く、スクインティングパテラを呈している本症例は、着地時にknee-inが起こりMCLに加えACLを損傷するリスクも高いと思われます。そのため、動作練習は着地姿勢に注意を払って取り組んでいきたいと考えています。   YouTa medical fitness gym